本音と建前

古嫁に「お前、口が臭いぞ!」って言えない

最近、古嫁の口が臭い!

なら、面等向かって言えば!ってことだが・・・

もしそんな事言ったら険悪な空気が漂うのは想像しなくても分かる。

じゃ、誰かに言わせるか、
誰だ、

そうだ、娘に言わせるか、

それも問題ありか、

では、何故、「おまえ、最近 口が臭いぞ」が言えないのか、
文字で書けば、たった10文字なのに・・・

長年連れ添った仲なのに、いや、長年連れ添った仲だからなのかも知れない。


じゃ、遠まわしに言ったらどうか、
例えば、「高齢になると口臭がきつくなるらしいぞ」ってのはどうだ?

「あんたの事か?」って言葉が帰ってきそうだ。

「いや、いや、お前のことさ」って言い返す、それから先は想像がつきそうだ。

いくら長年連れ添った夫婦でも相手から「口が臭い」って言われたらショックというか、腹がたつこと間違いないだろう。

たとえば、足が臭い、おならが臭い、はOKだが何故だろう。

多分、足や、おならは臭いのが当たり前だが、口は臭くないのが普通だ、普段、臭くない部分が臭いと言われるのはNGかも知れない。

相手に対して「あんた口が臭いよ」などと言ったら、もし、会社の人にいったらパワハラっと言われるだろう。

そんなに言いにくいなら我慢すればって事になる訳だが、

それは正論かもしれない。

でも、自分が古嫁に口臭がすることを伝えたいのは、家族ならまだヨシとしても他人はどう思うかだ、

口が臭い人と話した事がある人は分かると思うが、口臭が気になって会話に集中できない、それどころか、この場から立ち去りたいのが本音だ。

なので自分の妻がそんな風に思われるのは嫌だ。

それ以外に古嫁に口臭を伝えたいのは他にも理由がある。
それは、元々口臭がしていれば仕方が無い?のだが、口臭がするには原因があるということだ。

歯を磨かない?
いやいや、そんな事じゃない、

口臭原因でポチすると、病気が原因の場合もあるらしい。

歯を磨かず口が臭いのなら、歯を磨けば済むことだ。でも病気だったらそうはいか無い。

口の臭いのは自分では分かりづらいのが当たり前だ。
妻の口が臭い場合は皆どうして伝えるのか、簡単そうで簡単じゃない。

それは、「お前最近、太ってきたぞ!」の3倍から5倍言いにくいことだ。

いやいや、慣れもあるかも知れない。
以前から定期的に「お前最近、太ってきたぞ!」は言っているので慣れっこになっているかも知れない。

古嫁もこの言葉には慣れてしまい効き目がまったく無い。

じゃ、この言葉を最初に言う時はどうだったか、もう、かなり昔のことなので忘れた。

古嫁に「おまえ、最近 口が臭いぞ」って言えない自分が小さく見えてきた。